のまに うのろ日記

名前に意味はない

ちっせー器にいっぱいの愛

 

小さい頃、ディズニー映画がみられなかった。胸がいっぱいになるからだ。

話の内容に感動していた訳ではなく、ただ小さいものたちがちょこまか動いているのが可愛くて、可愛すぎて無理になっていたのだ。

しかも、はぁとため息が出るとかじゃなくて、わりとちゃんと心臓の辺りが痛くなる。

 

このエピソードから分かる通り、私の胸はかなり容量が少ない。

今ではディズニー映画もみられるようになったけど、特に好きなものに関することでは、今でもよく胸の痛みを感じている。

それが好きだとか、かわいいなという気持ちでもなるし、好きなものに関する嫌なことを見てもしばらく痛くなる。

すべてのものでそうなるのではなく、ならないときもあるんだけど、許容量を超えるともう三日ぐらい無理になってしまう。

そういう時は、無理やり他のもの(もうそこまで激しい熱はないけど今も好きなもの、観たことない面白そうな映画など)を観て気を落ち着かせようとするが、時間が経たないことにはどうにもならない。

 

最近、HSPという、物事を深く捉えてしまう、感受性豊かな人を表す言葉がよく使われている。一瞬それかとも思ったけど、多分違う。

なぜならばこの胸の痛みは、実生活に関することでは起きないからだ。映画や小説、好きなアーティストに関することでしかならない。

 

私はほとんど創作、妄想の世界に半身浸かって生きているようなものなので、この胸の容量のなさはつらいんだけど、逆に考えると、ちょっと浸かりすぎているということなのかもしれない。